じじっかの名前がついた物語
じじっかの名前がついた物語
母子家庭団体をゆる〜くスタートさせてから
だいたい5年目。
メンバーの1人が地域福祉の事業に関わってた。
これからの地域の在り方や、
福祉の根本を考える機会に
「母子家庭」という共通点を持って
集まっていた私達のリアルを考えるキッカケに
繋がった。
貧困問題
世の中の調査では
日本の貧困世帯の8割を越えて
母子家庭が貧困だという。
数値化されているんだから、仕方がない。
しかし、この現状が母子家庭のレッテルを
造られていると共に
現実を映し出しているのには疑問を抱えていた。
「元気な母子家庭」が集まっていた
私達の団体は、
仲間になることで
笑いのある過ごし方を選んでいるように思っていた。
しかし、見えない生活には、
見ないようにしていた生活があった。
いや、当たり前すぎて見えなくなっていた。
貧困とはお金だけでは解決できない貧困ループが存在する。
貧困と呼ばれる、思われることに
様々な葛藤や想いを持ちながらも
周りを気にすることなく生活してきた。
しかし、
こども達と納得する向き合い方が出来てるのか?
と聞かれたら、全然出来ていない。
むしろ、罪悪感すら抱く。
ご飯もちゃんと栄養バランス良く、
手作りをつくれてるのか?と聞かれると
頑張ってはいるけど
完璧じゃない。そこまでは働きながらバタバタつくるんだから厳しいんだな。って。
多分、これはどこの家庭も一緒。
でも
そのレベルが違うんだよね。
ひとりの給料とふたりの給料。
ふたりの時間とひとりの時間。
ひとりの余裕とふたりの余裕。
比べたい訳ではないけど
こども達に贈りたい時間やゆとりは
知らない内に半分以下にはなってる。
そんなことを伝えたい訳ではなく、
そんなことを「自覚」することが
わたし達のステップアップに繋がる。
と、確信した活動5年目。
自覚をする勇気
自覚をすると見えてくるものがたくさんあった。
自分に言い訳をかまし続けて
見ない習慣があることにも気づいた。
自覚して気づいたこと、向き合えたことは
強みになり、使命にもなることにも気づいた。
「この悪循環を断ち切ろう」
いや、
「ラッキーループを生み出そう」
実家よりも実家のような場所って
定期的な大家族会を開催して
母子家庭事情を語り合うごはん会で
事業の目安や計画はないけど
居場所をつくりたいよねとの話で盛り上がった。
ラッキーループを生み出す為には
信頼できる人がいること、
お金を持てるわたしたちになれること、
その為には、たったひとりの生活上でのチャンスだけではなく、
人の力や、資源の力を借りて
チャンスを自分達で広めていくことの大切さを知った。
自分達が子育ての中で
難しかったこと、まだ答えが見つからないこと、
ぶつかった壁も、迷いの中で彷徨ったことも、
自分ひとりで抱え込むことではなく
きっと、
「これが、誰かのお役に立てる経験だった」
わたし達の仲間には
実家がない人もいる。
実家があっても寄り添えない人もいる。
実家=誰にでも必要な安心基地
様々な対話を元に
実家よりも実家ーじじっかー
一瞬で家族になれる場所。をつくることを目指すようになった。
ある意味、社会実験。
実家だから、社会にあまりそぐわないでいいのではないか!とすら思う。
何かあった時のために
ルールをつくるんだったら
やりたいことをみんなでやってみたがいい。
失敗ゼロ。そんなんないない。
ただただ、
「ラッキーループを巻き起こす」為には?
わたし達が感じてきた生活を
親子の愛のように
改善するためのアクションプランに置き換えて
カタチにしていくことが大事だ。
それが、私たちが母子家庭になった使命でもある。と。
だからこそ、きた。このタイミング。
名前だけで示せる関係性づくりを
これから生活直結型にしていく。
この、みんなの実家よりも実家。じじっかから、
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